長野県・乗鞍高原には, 乗鞍岳から流れ出る水で形成された池が多数あるらしく, ネット上で見た “どじょう池” から眺める乗鞍岳の風景写真に魅了されてしまった. おそらくはゴールデンウィークあたりが残雪の具合等も含めベストと思われるが, まぁ仕方がない, 数週間遅れではあるが気候の良い5月に行くことができるだけマシか.
いつもはS氏のルートにお任せで自分ではどこを走っているか分からない状態で, 本人からも大概にせえよとお叱りをいただいたところでもあるので, 今回は何年かぶりに自分でルーティングしてみた. 結果から言えば通行止めやルート誤りにより迷惑を掛けっぱなしであった訳で, B型のいい加減さが露呈.
さて, 水冷2台・空冷1台のGS3台は伊達ではなく, 談合坂S.A.に集合・出発して塩尻I.C.までノンストップ&高速移動であっという間に長野県中心部に到着. どじょう池を目的地とするが, 少し遠回りして国道19号を南下, 奈良井宿を過ぎてから県道26号を北上.
途中, 通行止めの看板が出ており, 乗鞍スノーリゾート方面に抜けることができない模様. GS3台だし少々の荒れた路面なら問題ないかもしれない, ということで取りあえず行けるところまで行ってみようということに. 途中, 白樺峠にある樺池で休憩しつつ樺池を探索. というのも水芭蕉等で覆われていてどこに池があるのかパッと見分からなかったのだ.
さて今回参加されたR1150GS Adv.を少々ご紹介. 私も以前 R1150GS に乗っていたので, このモデルがいかに乗り易いかは体が覚えているのだが, 最新空水冷モデルと比較すると一回り以上大きく感じる車格に最初は躊躇したものだ. その大きさがロングツーリング, 特に高速道路での移動には最高であり, アドベンチャーモデルとなると無敵. タンク容量も大きいことから, 無給油での走行距離も世界トップレベルもしくは世界一ではないだろうか.
そんなアドベンチャーモデルにササキスポーツのフルエキ!を装着しサブコンを入れて燃調取っているからエンジンパワーを引き出している感じ. 空水冷モデルと比較するとR1150GSはトルクが細いのに, この車両は峠, しかも登りで異常に速い!ついて行くのに精一杯だったのには驚いた一方, BMW GSというモデルが古くから基本設計が本当にしっかりしているし, しかも設計思想が大きくは変わっていないことを改めて認識. BMWというメーカー, 本当に恐るべし.
通行止めの看板には偽りは無かったようで, 鉄壁のガードで途中引き返しを余儀なくされた. 折り返し地点でこの素晴らしい景色が拝めなかったら少し心が折れていたかもしれない. 延々と来た道を戻りつつ大きく迂回して梓湖を通って, 改めてどじょう池を目指す. 途中で予め調べておいた蕎麦屋に寄るつもりがBMWの純正カーナビが糞過ぎて道を間違え, またまた時間ロス.
Googleでの口コミ評価は良かったのに, 蕎麦屋に入ったらガラガラで, またやらかしてしまったのかと足の震えが止まらない. ま, 長野県とGoogleは裏切らないということで, それなりに美味しい蕎麦だったので少々安堵. いや, 何を安堵しているのか分からないが.
蕎麦屋からどじょう池までは数分で到着. イメージ通り素晴らしい景色であったが, ゴールデンウィークあたりなら更に良かっただろうとこれまた想定通り. 今日は山の上でも相当に気温が高く, 池周辺を散歩してたら汗ばんでくる(ライダースジャケットを来ているからというのもあるが).
最後は一般車は通行禁止の乗鞍スカライン入口まで行って乗鞍岳を拝む, という段取り. 長野県を愛するライダーとしては申し分ないルーティングだったはずなのに, これまた途中で通行止め.
通行止めはたまたまということではなく, 三本滝ゲートという立派な名称が付いていた. どうやら乗鞍スカイラインの手前は乗鞍エコーラインというようで, 現在は冬季通行止めで7月1日に開通し, しかも開通したとしてもマイカー通行止めの区間だって. これは事前に調べておけば分かったことだし, 何が長野県愛だ, と. 自分自身が本当に嫌になり, ルート設定はもうすべきではない, S氏のルートに任せるべきだと思うに至った.
YUM YUM TREEというバームクーヘン屋でお茶して解散. バームクーヘン屋だというのに, ダイエット中の私はアイスティーしか飲まなかったけどね. さ, ルート設定は諦めるとしても, これからもエセ長野愛を貫くかな.