納車

雨模様の中, 車を引き取りに中古車ディーラーまで出掛けてきた. 納車にあたり営業マンから一通り車の説明を受けたが, 前車である525i  Touring(E61)と基本的な操作は同じ. ただし今回購入したM135i(F20)とは世代が異なるため, 細かいところでブラッシュアップされている.

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以前は非常に使いづらいと感じたiDriveについては, 画面解像度や操作時のレスポンスが向上し進化を最も感じる装備であった. E61ではBluetoothのバージョンが古いからかスマホとうまく接続ができなかった事象も, F20ではスムーズにiPhone8と接続できた. 最悪なのはオーディオの音質で, 過去所有していたマツダ・ロードスターではBOSE製, スバル・レガシィではMcIntosh製のアンプが搭載されていたため不満に感じたことは一切無かったのに, BMWになってから質が低下するという状況に. SonicPLUSという車種専用設計のスピーカーがネットで評判良さそうなので, いつか換装してみたいと思う. ノーマルはそれくらい耐えられない音質.

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全体的なインテリアの質感は所詮は1シリーズと言ったところで, デザインで何とか誤魔化そうとしている印象を受ける. このあたりはアウディの方が1枚も2枚も上手ではないだろうか. シートはアルカンターラ素材を使っており, 座り心地も含めて文句無し. ちなみにシフトノブの右側に設置されている上下スイッチは, 走行モードを切り替えるためのもの.

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このあたりの世代はアナログメーターが主流であり, シンプルで見易いため不満は無い. ナビと連動して曲がるポイント等が中央部に表示されるため, 視線変化なく運転に集中できる… と言いたいところだが, 最近の車はフルデジタルで地図までメーター部に表示されるので, 最新のものと比較すればあくまでも補助的な位置づけではある. その他機構としてはパドルシフトが搭載されており, ATでもスポーティな運転が期待できそう.

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ディーラーの帰り道にNAPSに寄って買い物をしたくらいなので, 今日はたいして走っていないが, まずはファーストインプレッション.

  • F20前期モデルのエクステリアは, お世辞にもカッコいいとは言えない. まぁ, 最新のF40も豚鼻が大きくなり過ぎてどうなのよ, って感じだが. エクスエリアは正直, メルセデスA45・アウディS3・フォルクスワーゲンGolf Rの方が誰が見ても精悍だろう. それでも購入したM135iはリップスポイラーやサイドスポイラーもどきが, 少しだけ引き締まった印象を与えている… かもしれない. ちなみに中古車だけあって, 傷は結構あるけど安かったから気にしないぜ!
  • タイヤはフロントが225/40R18, リアが245/35R18というこのクラスにしては極太. ランフラットではなくなったため, 乗り心地と経済性が改善されているのは素人にも分かる. また, M135iに装備されるアダプティブMサスペンションは街中でもしなやかで非常に満足度が高い. ハンドリングはある程度イメージはしていたものの, 実車に乗ってみてハンドリング・足回りには感動した.
  • 最小回転半径が5.1mで小回りが効くのが1シリーズのメリット. 自宅前の道が非常に狭いので1シリーズを選択して本当に良かった, というか血迷ってイヴォークとか購入してたら車幅1.9mにやられて駐車場に入れることができなかった可能性大. 都心を走ってもまったく苦にならないコンパクトさは, 運転していてストレスが溜まりにくいだろう. その分, 後部座席や荷物スペースを犠牲にしているため, 結局は何を求めるかによる訳だが.
  • 直列6気筒DOHCターボエンジンは320ps/5,800rpm, 45.9kgm/1,300~4,500rpmというパワーも, 走行モードをエコやコンフォートに設定しておけば穏やか. 街中を乗る分にはECO  PROモードでも十分で, Comfortでもアクセルを踏み込めば6気筒の咆哮とともに鋭い加速をみせる. 一方 SPORTモードは, 車の特性が激変する. これが本来のM135iなのかもしれないが, ちょっと暴力的過ぎて危険な香りがする. カタログ上では 0~100km/h 加速が4.9秒なので車としては速い方だと思うし, ここまでのハイパワーな車は所有したことがないので, 自分の運転技術では性能を引き出すことは不可能. 高速道路に乗り中間加速も試してみたが, 笑えるくらいの加速感. とは言え, リッターバイクに乗り慣れている私からすれば, 絶対的な加速度・加速感はバイクの方が全然上. 感心するのは8ATで, 一昔前よりも多段化されているのでスムーズになるのは間違いないが, 運転していてそのつなぎ目が全く分からないところが素晴らしい. ここまでATが加速性能や燃費で優位になってくると, マニュアルミッションの存在意義が益々薄くなってくる…

きっと家族の送迎用車になるだろうけど, これからは都内を中心に6気筒を堪能していきたいと思う. あ, この車は鬼嫁に内緒で購入したのだが, 仕事から戻ってきて自宅にM135iが停まっているのを見て激怒. この鯉のぼりみたいなツラの車は何なんだ, 今すぐ返品してA180に変えてこい!と… そうだよねぇ, 確かに鯉のぼりだよねぇ…

安物買いの…

ここ最近はアクシスZのメンテナンスをサボっているため, 眠っていたエアーコンプレッサーを引っ張り出してきた. この製品はAmazonで購入してからというもの全く使用しないまま放置していたので, 使い勝手や性能は分からず.

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ソフトケースに本体・充電器・ホース等が収納されており, 本体は電動ドライバーのようなガンタイプとなっている. 全体的に作りは雑で安っぽい感じの所謂中華製という奴だ. 工具なので見た目ではなく機能性・耐久性が良ければ問題ない.

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Amazonに商品掲載されている中華製のものは偽レビューで溢れかえっているため, 高評価であるからと言って飛びつくと大抵痛い目にあう. このエアー・コンプレッサーも御多分に漏れず評価だけは良かった. では何故購入したのかと言うと, ドイツ製や日本製で信頼できそうなエアー・コンプレッサー(ハンディタイプ)を見つけることができなかったから. こういったコンシューマー向け工具等は中華製に駆逐される運命なのかもしれない.

で, 結論から申し上げると, “購入しなければ良かった”. 接続部の設計が悪いからエアー漏れし易いし, 熱は発しやすいし, 稼動時の音量が大き過ぎて近所迷惑だし, 緊急停止が効かないし, アクシスZのエアーを満タンにしたら嫌になり, R1250GSはガソリンスタンドで入れようという気になってしまった.

それにしてもAmazonの商品表示から, 中華製を除外する機能を作って欲しい. 偽レビューに対してはソースIPアドレスを日本に絞るような対策は実施したようだが, そんなものはイタチごっこな訳で十分な対策にはなり得ない.

温故知新

BMWはホンダと並び“エンジン屋”と言われ, その中でもシルキーシックスとボクサーツインはそれぞれBMWの4輪と2輪を代表するような単語である. シルキーシックスの源流は70年代の5シリーズに搭載された3.5Lエンジンと言われているが, 2輪のボクサーエンジンともなると20年代まで遡る. とにかく歴史があるエンジンたちなのだ.

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最近のBMWは直3や直4エンジンを積極的に採用しているとは言え, BMWを代表するエンジンである直列6気筒. 日本ではかつてスープラやスカイラインで搭載されていた直6もいまや絶滅危惧種. ここにきて海外勢でもメルセデスがS400dで復活させており, 国内においてもマツダが直6+FRアーキテクチャを2020年に登場させるという話が出ている.

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今日は大量に資料を運ぶ用事があり, R1250GSに跨り市街地と高速を爆走した. Dynamicモードで高速道路を走っていると可変バルタイにより, 中間加速がとても気持ち良く, そして速い. 昔, R1150Rの試乗で知ったボクサーエンジンの心地よさが心にどこかに残り続け, R1150GSで初めてBMWオーナーとなりボクサーの虜となった. パワーではなく心地よさが身上のボクサーであるはずが排気量アップ, そして空水冷化, 更に可変バルブタイミング機構を得て, 最新エンジンは至上最高のボクサーであると断言する. 1920年代に登場したボクサーエンジンは70年代に日本の4気筒エンジン勢に押され開発中止寸前まで追い込まれたが, 進化を信じて諦めなかったBMWに結局 日本勢は敵わなかった.

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エンジンを止めた状態での取り回しは非常に重く, ガレージから出して転回するのも一苦労. ところがエンジンをかけてスタートしてしまえば, 巨体が意のままに動くGSは化け物である. 以前, 巨体のカワサキ 1400GTRに乗っていたことがあるが, あれは走っていてもそのまま巨体と重さを感じるバイクだった. BMWのボクサーは, 低重心という大きなアドバンテージを武器とし, 性能とフィーリングを高次元で実現する最新の1,254ccエンジンは間違いなく名機である.

私はこれまでもボクサーツインを乗り継いできたが, おそらくこれからもボクサーツインしか乗らないと思う. 人には好みというものがあり, コレだ!というものに出会ったならば, 長く付き合うのが自然. 4輪だと私にとっては直6がそれになるのかもしれない. 昔はボクサー4に慣れ親しんだものの, BMW E61 525iを所有してその滑らかさに感動し, スバルのボクサーエンジンがガサツに感じてしまった程. 今回, 車を物色する過程で様々なメーカー・車種を検討し, デザインに気に入ったものは多数あったが, いざ自分が運転するシーンを思い浮かべたときにやはり直6エンジンを優先してしまった. これが “好み” というものなのだろう.

本当は直6を6MTで運転してみたかった. 少々驚いたのが, 6MTよりも8ATの方が加速等のスペックで上なのだ. 今や多段化されてオートマチックは直6の性能を最大限に引き出すミッションに進化した訳だ. さて, 1週間後は納車. 久しぶりのシルキーシックスはどれくらい進化しているのか楽しみ.

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昼頃に散歩しながら, 気になっていたお店にふらっと, ハンバーガーをTakeoutしてみた. 注文した後に商品を取り行くまで相当に時間が経ってしまったので家に着いたときには冷めてしまっていたが, チリチーズバーガーは最高にうまかった. 肉うますぎ. またダイエットしないと…

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