最近, 非常に老いを感じる出来事があり, GSに乗るモチベーションが急降下している. 走っている分には軽快なGSも, 重量は軽く250kgオーバーの巨体であり, いかに低重心ボクサーと言えども取り回しは中年オヤジにとっては辛いものがある. この先を見越して, 老いた体に優しい車重で, なおかつ乗っていて楽しいバイクに乗り替えたいと思う.
軽くて, 長距離移動も楽で, 運転していても楽しいバイクとなると車種は限定されるだろう. 重心が高い傾向にあり, エンジンが重く幅も取る四気筒は除外されるような気がする. 低重心と言われるK1300R/Sですらボクサーエンジンと比較すれば重心は高く, 低速走行はやや気を使う感じだ. K1300Rは乗っていて非常に楽しいバイクであったが, 回してナンボといったエンジン特性のため乗るには気合入れた方が良いし, 結果として体力を使うところがある.

ダラーっと走る四気筒ということであれば空冷のCB1100あたりが最適なのかもしれない. 絶対性能ではなく空冷のガサツな回転を敢えて選択する年配ライダーもいると思うが, エンジンの重さをずっしりと感じる乗り味だ. となると軽い四発はスーパースポーツか250ccという極端な選択になってしまいそうだ. 話が脇へ逸れるが, ライダー人口が減少し, 排ガス規制が厳しいこの時代にZX-25Rをリリースしたカワサキには頭が下がる思いだ. 残念ながら30年前のZXR250に対して車重もトルクも勝てず, スペック的にもエンジン基本設計としても特筆すべきものは何もないという悲しい状況ではあり, 安全性は格段に向上しつつも価格も爆上げ…
ライトウェイトであっても自分が満足する特性を持ったバイクを探すにあたり, R1250GSの特性から次バイクに求める要件を把握しようと思い, 春のような気候の中, 千葉までショートツーリングに出掛けてきた. 千葉に到着してからというもの花粉にやられて目の痒みとクシャミが止まらず, 外出したことを兎に角後悔した. 花粉やPM2.5の対策としてバイク用のマスクがあるようなので試してみようかな… で, R1250GSの特性を体で感じながらワインディングを駆け抜けてみたが, 下りでもライトウェイトスポーツについて行けないどころか, むしろGSの方が速くて “何だこのバイク” って感じ. 重心が低いからタイトコーナーでも車体の倒し込みがスムーズだし, トルクがあるからここぞという時の加速で意のままに目標点に到達できる. 余裕度が安全につながっていることを再認識したショートツーリングだった. GSに置き換えられるバイクなんてあるのか?ある訳ないだろ, という結論に達し, 体を鍛えることが解決策となった.
さて, 先日都内を運転していたら, 目の前にアルファロメオのSZが走っていて興奮してしまった!青い空に綺麗なイエローの車体が何とも言えず, これがイチョウの葉が色づいている紅葉の季節だったら, もっと映えるだろうね. 3.0L V6 SOHCエンジンを5MTでぶん回しながら乗ったら最高だと思う. アルファの旧車でもSZはプレミアついてしまっており, 庶民には手が出しづらい存在だ.
